和歌山県太地町で行われているイルカ漁を印象悪く表現した映画『ザ・コーヴ(入り江)』が米アカデミー賞長編ドキュメンタリー作品賞を受賞した問題で、作品の製作メンバーがカリフォルニア州のすしレストランで、販売禁止対象となっている鯨肉を客に提供していると主張し、米連邦当局が調査していることが分かった。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が9日報じた。

 鯨肉を提供していると指摘されたのはサンタモニカ空港にある高級レストラン「ザ・ハンプ」。同紙によると、「ザ・コーヴ」の共同プロデューサーを務めたチャールズ・ハンブルトン氏が昨年9月、客として同店を訪れた際、すしネタを鯨と説明するシェフら従業員の様子を隠し撮りし、肉を持ち帰ったという。その肉をオレゴン州立大学などでDNA鑑定した結果、絶滅危惧種のイワシクジラと確認したと主張している。

 米国では鯨は海洋哺乳類保護法で販売が禁止されている。日本は調査捕鯨でイワシクジラを年間100頭捕獲し市場に販売しており、同店の鯨肉は日本から違法に輸出された可能性が指摘されている。
【参考】
すし店に鯨肉と告発=アカデミー賞受賞メンバー−米紙(時事通信)
米国:「コーヴ」のスタッフ、鯨肉提供すしレストラン告発(毎日jp)