昨年末から年始にかけて、偽札のほかに、「ノロウイルス」が原因とされる感染性胃腸炎が流行しています。昨年末に広島県福山市内の特別養護老人ホームで42名の入所者が発症し、うち7名が死亡するという事態になって以降、全国で次々と感染が報告され、これまでに5371人のノロウイルス感染が確認されたそうです。
感染性胃腸炎発生件数白地図
2005-1-13 感染性胃腸炎発生件数(Map of Japanで作成)
厚生省のこれまでの調べによると、胃腸炎感染者は全国で7821人、そのうち5371人からノロウイルスが検出されたという。都道府県が事実上把握したものだけで、宮城・栃木・高知・佐賀県以外の地域で感染が確認されており、胃腸炎による死亡者は12名になった。感染性胃腸炎が発生している施設は全国236カ所で、高齢者施設だけでなく、中には幼稚園や小学校等でも発症が確認されている地域もあるという。

ノロウイルスは、1968年に米国で発見された非細菌性急性胃腸炎をおこすウイルスの1つで、世界中に分布しているという。ノロウイルス食中毒は1年を通して見られるものの、11月頃から発症件数が増え始め、1〜2月ごろが発生のピークになっている。日本ではこの時期が旬の「生カキ」に当たり食中毒になるケースが多くみられるが、これもノロウイルスによるものらしい。同様にシジミ、ハマグリ等の二枚貝にも多く含まれているという。加熱することで殺菌される。

経口感染が主で、感染した場合は1〜2日の潜伏期間を置いた後、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などの症状が起きるという。通常は、1〜2日で症状は治まるが、体力の劣っている高齢者などの場合、死亡してしまう例もある。ただ、今年は集団感染の事例が非常に多く、感染経路については未だわかっていない。