カツラ業界最大手の「アデランス」は6/30、5月の株主総会で現経営陣の再任案が否決されたことを受け、子会社から新社長を起用し、創業家出身の取締役2人が退き、米系投資ファンド、スティールパートナーズから2取締役を起用する新人事案を発表したようですね。

 株主総会で企業側が提案した人事案が否決されるというのは前代未聞の話。株主側が希望する経営陣刷新が行われ、業績回復に向けた改革が期待されますが、、、スティールが日本での企業経営に関わるのは今回が初めてで、「スティールがどこまで貢献できるのか?」疑問視する声は大きいようですね。
【新人事案】
 社長:岡本孝善氏(58)→早川清氏(60)…女性用カツラの子会社フォンテーヌ社長

 取締役:(全9人中、変更分のみ)
 岡本孝善氏(58,取締役社長)→特別顧問
 根本信男氏(67,3人の創業者うちの1人,取締役最高顧問)→最高顧問
 大北春男氏(66、3人の創業者うちの1人,取締役最高顧問)→最高顧問
 ※もう1人の創業者は平川邦彦氏(72)
  ↓
 早川清氏(60,新社長)
 ジョシュア・シェクター氏(35,スティールパートナーズ)→社外取締役
 相原宏徳氏(70,元三菱商事副社長、スティール推薦)→社外取締役

 この状況ザックリ書くと、90年代から「持ち合い株の解消」が盛んに行われる中、新たな投資家を海外に求めたのが、岡本社長ご本人。海外で馴染みのない日本でのカツラ市場について積極的なIR活動を行い、2003年までに外国人投資家が20%程度に。2004年からスティールが買い増しをはじめ、現在、外国人投資家が49.9%、スティールは26.7%の株を保有し筆頭株主になっています。

 アデランス側も途中から危機感を感じ、2006年に買収防衛策を導入。2007年にスティールの株主提案を全て否決っと抵抗しますが、、、2008年に会社側が完敗。これにより、日本企業の持ち合い復活、買収防衛策の強化が進むんでしょうね。
【参考】
アデランスHD、岡本社長が退任 スティールの意向反映(日経新聞)
アデランス 子会社から社長 スティールから2取締役(FujiSankei Business i.)
社長らの再任が否決 アデランス・ショック(上)(Net-IB)