高知県の清流・四万十川上流にある四国電力佐賀取水堰(通称・家地川ダム)が来年4月に水利権の更新を迎えるのを前に、堰の下流にある高知県大正町の町民組織「家地川ダムをなくする町民会議」がダムの撤去を求める請願書の署名活動を始めた。来月7日をめどに、町民の85%にあたる約3000人の署名を集め、建設省や四電などに提出する。流域8市町村で初めての取り組み。家地川ダムは四電佐賀発電所の用水確保のため建設された。貯水量は88万トン。アユのそ上期を除き、10月から2月末まで水門が閉鎖され、年間約2億6000万トンの水が別水系に流されている。閉鎖時、堰の直下は水が流れず、アユの減少などが問題視されている。請願書は「欧米諸国では自然環境保護の面からダム撤去が進んでいる。21世紀を担う子どもたちに継承するため、水が流れる川に戻し、世界に誇れる四万十川を取り戻そう」と訴えている。